お知らせ
令和5年02月21日
「祈年祭」斎行の御報告
2月17日(金)10時より、「祈年祭」を斎行いたしました。
「祈年祭」は一年の五穀豊穣を祈る祭典であり、豊作を祈る事を「としごい」と称することから「としごいのまつり」とも呼ばれています。
祭典では、一年の五穀豊穣を祈願するとともに、皇室の弥栄と国家、国民の安寧をお祈り申し上げました。
令和5年02月16日
「紀元祭」斎行の御報告
令和5年、紀元2683年の「紀元祭」が勅使参向のもと厳粛裡に斎行いたしましたことを御報告申し上げます。
本年は、3年ぶりに御崇敬の皆様の参列を伴い祭典を斎行いたしました。
尚、参列の御案内に関しましては、例年のように内庭テントに4,000名余りの方に御参列いただくよう検討いたしましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策として、席の間隔を取り、参列の席を約4分の1にする事とし、参列を役員・総代・各界代表他と県内崇敬者の方に限定し御案内を申し上げました。
全国の御崇敬の皆様には、当日の参列を御遠慮いただくお願いに対し、ひとかたならぬ御理解と御協力を賜りました事、深く感謝申し上げます。
祭典では、宮司が祝詞を奏上し、神武天皇が建国されたこの日本国の繁栄と御皇室の弥栄、国民の安寧と健康長寿を祈念申し上げました。続いて、天皇陛下の御名代である勅使の御参向を賜り、御神前に御幣物が供えられた後、勅使が御祭文を奏上され、玉串を奉奠されました。
橿原神宮は、例祭や臨時祭に勅使(天皇陛下の御名代)の御参向を仰ぐ勅祭社の一社に数えられ、例祭「紀元祭」には、毎年宮中より勅使が差し遣わされ、御幣物が供えられています。
その後、神楽「扇舞」の奉奏に続き、ソプラノ歌手 鶫 真衣氏による『君が代』独唱、公益財団法人都山流尺八楽会の皆様により尺八にて、紀元奉頌の歌の演奏をいただきました。当日はこの時期らしい寒さはありながらも春を思わせる暖かな陽ざしもあり、比較的穏やかな中で祭典を斎行出来ましたこと、御祭神もお喜びのことと存じます。
コロナ禍の様々な状況も徐々に制限が緩和して参りましたので、次年(令和6年)には全国の御崇敬の皆様に御参列を賜り、祭典を斎行出来ますことを心より願っております。
令和5年02月10日
「紀元祭」斎行のお知らせ
2月11日(土)11時より、「紀元祭」を斎行いたします。
『日本書紀』では、辛酉年春正月(現在の2月11日)に、御祭神の神武天皇が畝傍山東南の地に橿原宮を築かれ、第一代天皇として即位されたと記されています。橿原神宮では、2月11日を最も重要な祭典である例祭日に定め、「紀元祭」を斎行しています。
祭典では、勅使御参向のもと、神武天皇が橿原宮で即位された古を偲び、建国の御聖業を景仰すると共に、国家の隆昌と国民の安寧、更には世界平和を御祈念申し上げます。
本年は、県内崇敬者の方に限定いたしますが、3年ぶりに参列者をお招きして、祭典を斎行申し上げます。本来であれば多くの皆様へご案内を申し上げたい所ではございますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
令和5年02月09日
紀元祭奉祝記念行事 新作能『神武』のご報告
2月4日(土)午後4時より、紀元祭奉祝記念行事として新作能『神武』の公演を行いました。
この演目は、令和4年2月11日に明治神宮会館で開催された「奉祝 建国記念の日 奉祝記念行事」(主催:日本の建国を祝う会)にて初披露され、神武天皇をお祀り申し上げる「建国の地」橿原神宮での公演が望まれておりましたところ、この度関係各所の御協力を得て公演が実現いたしました。
本来であれば2月11日の公演が望まれるところではありますが、当日は紀元祭を斎行するため、祭典を奉祝する意を込めて紀元祭前に行うことといたしました。
まず公演に先立ち、主演のシテ方宝生流・辰巳 満次郎氏(重要無形文化財総合指定保持)、一般社団法人日本芸術文化戦略機構(JACSO)理事長 北畑 英樹氏をはじめ、出演者やご関係の皆様にご参列をいただき、内拝殿にて奉納奉告祭を執り行いました。
その後、開演時刻の午後4時、司会の南かおり氏よりのアナウンス後、当神宮 宮司より開催にあたってのご挨拶を申し上げました。
公演は、俳優・榎木 孝明氏による現代語の朗読劇から幕が開けます。
物語は、様々な苦難に遭い、人生の行手を阻まれ悩み苦しむ男が、人智を超える活路を求めて旅に出る所からはじまります。 熊野詣を思い立ち古道を進む中、道に迷っていると、1人の宮人が現れ、かつて東征なさったカムヤマトイワレビコ(後の神武天皇)もこの地で迷われたと、御苦難の有様を語ります。八咫烏の誘いの後、神武の霊神が現れ、様々な苦難を乗り越えて第一代天皇として即位された神武天皇の物語を語り舞い、男へ伝えます。
諭された男は、深く開眼し、やがて国を治める1人となったという筋書きが能で表現されました。
本公演では内拝殿を舞台とし、そこにつながる南北廻廊を能舞台の橋掛かりに見立て各演者が登場するほか、観覧席間近の石畳から八咫烏が現れる場面など、橿原神宮ならではの演出が随所に取り入れられました。
最後に、開催にあたり御尽力いただきました、神社本庁様をはじめ、主演の宝生流・辰巳 満次郎氏、一般社団法人日本芸術文化戦略機構(JACSO)様、関係各所の皆様へこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。