「橿原神宮の杜」保全と共生事業

畝傍山東南麓うねびやまとうなんろく 約53万㎡に及ぶ「橿原神宮かしはらじんぐうもり」の多くは、昭和15年(1940)の紀元二千六百年に神武天皇が御即位された橿原宮かしはらのみや顕彰けんしょうし、その姿を後世へ伝えんとの思いにより植栽されました。

爾来じらい、90年近い年月が流れ、近年は急激な気候変動や病害虫の被害による立ち枯れ等が生じ、もり護持ごじに難しさが増しております。

緑豊かな貴重なもりを未来へ継承していくため「橿原神宮かしはらじんぐうもり保全ほぜん共生事業きょうせいじぎょうを実施しております。

杜の状況

  • 倒木と<ruby>落枝<rt>らくし</rt></ruby>

    倒木と落枝らくし

    台風・集中豪雨等の自然災害や、その他様々な要因により、倒木・落枝らくしが発生しており、それらにより社殿等の損壊、さらには来宮者の安全・安心な参拝に懸念が想定されます。

  • 病害虫被害

    病害虫被害

    特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリが橿原神宮のもりにおいても確認されました。
    この幼虫が桜などの樹木内に入り木の内部を食い荒らすことで、被害を受けた樹木は枯死し倒木・落枝らくしの原因となります。

  • カワウ被害

    カワウ被害

    深田池畔ふかだいけほとりの林にはカワウが多く生息しています。
    このカワウによる造巣ぞうそうのための枝折しおりや、糞による悪臭・光合成の阻害・樹木の枯死・土壌の変質などの被害が生じています。

  • 竹林の拡大

    竹林の拡大

    橿原神宮のもりには複数箇所に竹林があります。
    広範囲にわたり、竹の高い繁殖力による拡大・浸食が進行し、もり全体の成長の妨げとなっています。

  • <ruby>踏圧<rt>とうあつ</rt></ruby>による土壌劣化

    踏圧とうあつによる土壌劣化

    各参道周辺はもりとの境界が曖昧であることから、人が立入り土が踏み固められています。
    固くなった土は水が染み込まず、根の呼吸に必要な酸素も不足し、同時に根が傷み樹木が腐朽ふきゅうすると伐採を余儀なくされます。

これまでの取り組み

  • 苗木の植樹

    苗木の植樹

    杜の保全は、現在植栽されている樹木の自然循環を基本としていますが、枯損木こそんぼく等により植栽が必要とされる箇所にはさかきなどの苗木を新たに植樹しています。
    ※一般の方・団体等による植樹は募集していません。

  • <ruby>杜<rt>もり</rt></ruby>の循環

    もりの循環

    保全活動において伐採・剪定された木は可能な限りチップ化しもりかえしています。
    落ち葉も杜へかえし、土壌の養分とすることで健全なもりを目指しています。

  • <ruby>杜<rt>もり</rt></ruby>との境界

    もりとの境界

    表参道の並木は参道との境界が曖昧であり、人が横断することにより土壌が固く締まり、乾燥していました。
    竹柵を設置し境界を明確にすることで、令和8年(2026)には土が雨水を保持し、地表面を覆う苔の範囲が広がりました。

目指す杜の姿

- 次の世代「実生林みしょうりん」 -

種から発芽した幼木がつくる森林は、実生林みしょうりんと呼ばれます。
境内けいだいにあるドングリなどの種子を杜へとかえすことで、次のもりを作り上げることを目指します。

- 桜の保護と植樹 -

特定外来生物のクビアカツヤカミキリの被害にあった桜などの樹木は、倒木の危険などから伐採を余儀なくされる場合が多くあります。
春の境内けいだいを桜色に染める桜を保護し、新たな桜を植樹することで、御参拝の際に四季を感じることのできる景観を維持していくことを目指します。

- 危険木の管理と見守り -

近年の調査で、境内けいだいでは約500本の危険木が確認されました。
令和8年(2026)時点で、4割は伐採・剪定などの対応を行いました。
残る6割は高所・広範囲作業が必要であり、順次の対応を進めております。
また、今まで危険木とされていない木についても、危険木になる恐れもあるため、引き続きもりの保全と見守りを行って参ります。

記念品

この取り組みにお心を寄せていただき、ご支援賜りました皆様には、森林保全の過程でやむなく間伐されたもりの木を原料とした再生繊維を用いた品をお頒ちいたします。

橿原神宮のもりに育まれた木は、糸となり、布となり、「樹木布じゅもくふ」として新たなカタチに生まれ変わりました。

樹木布とは
木を微粒子化し、綿・和紙・絹などの繊維と練り合わせた再生繊維を使用して織り上げられた布地。
  • 御奉賛金額 3,000円以上

    樹木布 バッジ

    樹木布 バッジ

    37mm

    色味は選べません。ランダムでのお渡しです。

  • 御奉賛金額 10,000円以上

    樹木布 御朱印帳袋

    樹木布 御朱印帳袋

    約165mm×約225mm

  • 御奉賛金額 50,000円以上

    樹木布 A4ポーチ

    樹木布 A4ポーチ

    約245mm×約335mm

御参拝の皆様へお願い

橿原神宮かしはらじんぐうもり」を構成する木をはじめとした植物は、自然循環することで杜維持もりいじいしずえとなります。

植物の健全な生育のため、皆様の御協力をお願い申し上げます。

 

 

  • 採集禁止

    採集禁止

    境内のドングリや草花など植物は持ち帰らず、もりへお戻しください。

  • 立入禁止

    立入禁止

    不用意に人がもりへ立ち入ることにより地面が踏み固められ、植物が根を張ることが
    難しくなるなど樹木生育の妨げとなる場合があります。

  • アイドリングストップ

    アイドリングストップ

    自動車の排気ガスは樹木に悪影響を及ぼします。
    お車を駐車の際はエンジンの停止・アイドリングストップをお願いいたします。

御奉賛について

橿原神宮かしはらじんぐうもり」保全と共生事業の取り組みにお心を寄せていただき、何卒御支援を賜りますようお願い申し上げます。

1.直接橿原神宮にお越しの場合
南神門みなみしんもん授与所じゅよしょにて受付いたします。
御住所・氏名等を御記入いただき、御志納ごしのう下さい。
2.直接のお越しが叶わない場合
お問い合わせフォームよりお申し込み下さい。
詳細を改めて担当より御連絡申し上げます。
(お問い合わせフォーム「杜の保全と共生事業について」を御選択下さい。)

保全と共生事業についてのお問い合わせ

よくある質問
お問い合わせ

橿原神宮 管理部(かんりぶ)

〒634-8550 奈良県橿原市久米町934

電話:0744-22-3271

FAX:0744-24-7720

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