お知らせ

令和7年12月11日

宝物館特別展「橿原神宮と人々の祈り」開催の御案内

今から2680余年以前、神武天皇は畝傍山うねびやま麓「橿原宮かしはらのみや」で即位し第一代天皇として日本を建国されました。

『日本書紀』天武天皇てんむてんのう元年(672)七月の条には、「神日本磐余彦天皇之陵かむやまといわれびこのすめらみことのみささぎ」に天武天皇が使者を遣わしまつはいせしめられたことが記されていますが、以後時代とともに祭祀も行われなくなり廃れてしまいました。

その後、幕末に孝明天皇は諸外国からの開国要求に国の行く先を案じ、神武天皇に平和の祈りを捧げる為、御陵を修補し現在の地に治定じじょう(陵墓の位置を調査し決定すること)なされました。

また、『明治天皇紀』には、明治10年(1877)に明治天皇が天皇として初めて御陵を参拝し親祭しんさいが執り行われ、神武天皇建国の精神に基づき政治を執り行うことを思い続けて来たと記されています。

この様な時代背景の中、橿原宮址かしはらのみやあとを調査し顕彰けんしょうする機運が高まり、民間からの宮址碑きゅうしひ建立こんりゅうや橿原神社創建の請願が相次ぎました。

この人々の思いを受け、明治政府は神社創建を認可し京都御所の内侍所ないしどころ賢所かしこどころ)と神嘉殿しんかでんの2棟が社殿として下賜かしされ、明治23年(1890)に橿原神宮が創建されました。
以来、橿原神宮は全国から寄せられる御崇敬の思いにより護持ごじされています。

本展では、創建からの「橿原神宮史」や神武天皇に所縁の深い「布都御魂ふつのみたま」を模造した刀剣(延壽太郞國俊が鍛造)、「神武天皇御東遷画 高倉下神剣献上図たかくらじしんけんけんじょうず」等の宝物や紀元2600年宮域きゅういき拡張整備の際に使用された道具の他、関連史料と共に橿原神宮と人々の祈りについて紹介します。

橿原神宮と人々の祈り

開催
期間

令和8年1月1日(木・祝)~7月12日(日)

開館
時間

平日
土日祝日

1/1~1/3
1/4~1/5
1/6~1/7

10:00~15:00
9:00~16:00

8:30~18:30
9:00~16:30
9:00~16:00

入館料

700円(Café橿乃杜 割引券付き)

企画
展示
皇學館大学 文学部国史学科 准教授 長谷川 怜
皇學館大学 博物館学芸員課程 学生有志
協力

皇學館大学文学部
神道学科・国史学科

 

【イベント情報】
ギャラリートーク  日 時:日程調整中
          会 場:橿原神宮宝物館
          申込み:不要(入館券必要)/記念品贈呈


参拝と関連講座   日 時:日程調整中
          内 容:内拝殿での参拝の後、展示担当者による講座、
              展示見学会を行います。

 

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