お知らせ
令和6年02月10日
「祭器奉納奉告祭」斎行の御報告
2月3日(土)、4日(日)の二日間、御祭神と縁の深い香久山の土を用いた祭器を御奉納いただきました。
『古事記』『日本書紀』には、神武天皇が御東遷の際、夢のお告げに従い臣下二名を老翁・老婆に変装させて香久山の土を取りに行かせ、その土で祭器具を作り天神地祇を祀り、国の平定を占ったと記されています。
3日(土)に奉納された「埴焼祭器」は、天香山神社の埴採神事により採取された香久山の土「埴」で作陶され、昔ながらの方法である野焼きにより作製されております。
『日本書紀』より伝わる埴採神事は、昭和15年(1940)の紀元二千六百年を奉祝する行事として香具山村の住人が中心となり行われました。その後、時を経て令和の御代替わりを祝し神事が再興されました。
埴焼祭器の奉納は、本年で五回目を数え、奉納された祭器は紀元祭にて用いられ御神前に奉献されます。
4日(日)には、赤膚焼 尾西 楽斎様に香久山の土を用いて例祭用祭器「香久山斎土 赤膚焼 平瓮八寸五分 十二枚」二組・塩皿四枚を御奉納いただきました。
当神宮の例祭である「紀元祭」には上記の故事に由来し、香久山の土で作陶された祭器が用いられております。
昨年までは、昭和15年(1940)に「紀元二千六百年奉祝大祭」のために作陶された祭器が用いられておりました。
この度御奉納いただきました祭器は本年(令和6年)の紀元祭より神饌をお供えする祭器として用いられます。