お知らせ
平成29年08月12日
小さな秋の足音(第8回嵯峨御流いけばな紹介)
立秋が過ぎ、日差しや肌に感じる暑さも秋の気配がしてきました。
今回の境将甫氏のいけばなは、ピンク色のユリがふんだんに使われた優しい印象を受ける作品となっております。 様式は「飾盛体(しょくせいたい)」、花材は「ユリ・グラジオラス・パンパスグラス」の三種です。
ユリを円を描くように生け、残りの二種の花は線として捉え、球体の花器との全体が一つとなるように花をデザインして生ける事を重要とする様式です。
〈写真 左上:グラジオラス/左下:パンパスグラス/右:ユリ〉
パンパスグラスの光沢のある羽毛のような柔らかい花穂(かすい)が、陽だまりによってピンク色のユリとグラジオラスを引き立たせ、秋の訪れを知らせてくれる作風となっております。
(嵯峨御流 境将甫氏WEBサイト:蓮林)