お知らせ
平成29年05月31日
陽にこもる初夏の馬酔木(第4回嵯峨御流いけばな紹介)
今回の境将甫氏のいけばなは、「馬酔木(あせび)」というツツジ科の常緑樹を花材として用いられました。
「あせび」は「馬酔木」と書くように、馬がこの葉を食べると酔ったように体が痺れるところから由来されてます。また、葉を煎じると殺虫剤や皮膚病薬にも使えるそうです。 葉の表面はつやがあり、枝先に集まって新葉が生えるのが特徴で、光に照らされると深緑の色が際立って見えます。
様式は前回同様の「生花(せいか)」を応用したもので、「二管筒」という高さの異なる花器を取り入れました。
和合する馬酔木と背景のシンプルな組み合わせながらも初夏のみずみずしい森の空気を感じる作品です。
ご参拝の折には是非ともこのみずみずしい小さな初夏を感じて頂けたらと思います。
(嵯峨御流 境将甫氏WEBサイト:蓮林)