お知らせ
平成29年05月16日
温む水面に極楽鳥花(第3回 嵯峨御流いけばな紹介)
少し前まで感じていた朝晩の寒さも、今では過ごしやすくなり、水や川の流れる色からも暖かさが感じられるようになりました。
今回の境将甫氏のいけばなは南国の花を取り入れた作品です。 花材はストレチアというもので、別名極楽鳥花と呼称されております。 別名の通り、色鮮やかで壮麗な極楽鳥の頭に似た花の形が特徴的です。 様式は「生花(せいか)」という型で、植物の自然の出生を踏まえながら秩序ある姿形を仕立て、生ける技法です。
又、足元の花器を濃い青色にすることで、橙色のストレチアが下から照らされ、全体的にまとまりのある非常に引き締まった作風となっております。
花と器の色合いが響き合った大変美しい作品を是非御覧下さい。
(嵯峨御流 境将甫氏WEBサイト:蓮林)