勅使館・斎館
勅使館(ちょくしかん)
全国の神社には、重要な祭典「例祭〈れいさい〉」をはじめとする大祭へ、天皇陛下の御名代である勅使が参向する神社が16社あり、それらは総称して「勅祭社〈ちょくさいしゃ〉」と呼ばれています。
勅祭社はいずれも皇室と深い縁を持ったお社として知られており、橿原神宮はこの16社のうちの一社に数えられます。
橿原神宮の例祭は、毎年2月11日に執り行われる「紀元祭」であり、勅使館はこの紀元祭の為、勅使が参籠〈さんろう〉・潔斎〈けっさい〉する建物として大正6年(1917)に建造されました。創建当時は貴賓館としての機能も備えていましたが、昭和15年(1940)の紀元二千六百年奉祝事業の一環である宮域拡張整備の際、勅使専用の建物として生まれ変わりました。
入母屋造瓦葺で内部は上段の間・下段の間・勅使の間・随員控室などの部屋で構成されています。
設えを極力簡素にしながらも、勅使を迎えるに相応しい装飾が散りばめられた、重厚感のある造りが特徴です。庭は貴人を迎えるために造られた設計で、白洲・池・築山という要素を取り入れた寝殿造庭園を模した形式となっています。
斎館(さいかん)
橿原神宮の神職が祭典に際し潔斎〈けっさい〉・参籠〈さんろう〉する建物です。神職は斎戒沐浴のうえ心身共に整え、祭典に臨みます。明治24年(1891)に建てられた橿原神宮庁(社務所)宮司室が、昭和15年(1940)の紀元二千六百年奉祝事業の際に移築され、斎館へと改築されました。
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