媛蹈韛五十鈴媛皇后とササユリ
御祭神 神武天皇と共にお祀りをしている媛蹈韛五十鈴媛皇后〈ひめたたらいすずひめこうごう)は、神武天皇に寄り添われ、国の発展に御心を尽くされました。
皇后献上佐韋祭〈きさいのみやけんじょうゆりさい〉
橿原神宮では、皇后の御神徳を尊び、御功績を偲ぶ為、令和4年より「皇后献上佐韋祭」を斎行しております。祭典のため、令和3年秋より皇后にゆかりの深いササユリを境内にて栽培しており、巫女が摘み取った境内のササユリと、特別に篤志家の方より御奉献いただいたササユリを御神前にお供えいたします。
祭典では、ササユリを御神前に奉献し、斎主の祝詞奏上の後、巫女による神楽「榊舞」を奉奏いたします。
【榊舞】(昭憲皇太后御歌に作舞された神楽舞)
広前に 玉ぐしとりて うねび山
高きみいつを 仰ぐけふかな
佐韋(ゆり)について
『古事記』・『日本書紀』では、神武天皇が橿原宮で即位するにあたり、皇后を立てられます。※『古事記』には、神武天皇が「狭井河〈さいがわ〉」の上にある伊須気余理比売〈いすけよりひめ〉の住まいへ行幸する場面があります。その河辺には、山百合草が多く咲き、山百合草の本来の名を「佐韋〈さい〉」と称すため、「佐韋河〈さいがわ〉」と名付けられたと伝えられています。
※伊須気余理比売〈いすけよりひめ〉は、『日本書紀』では媛蹈韛五十鈴媛命〈ひめたたらいすずひめのみこと〉とされ、事代主神〈ことしろぬしのかみ〉(大物主神〈おおものぬしかみ〉)と玉櫛媛との間にお生まれになった方です。
境内のササユリ
栽培している境内のササユリの様子を御紹介いたします。
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