お知らせ

平成29年06月10日

束の間の晴れ間に梅雨の揚花火(第5回嵯峨御流いけばな紹介)

いよいよ6月に突入し、境将甫氏のいけばな紹介も第5回目を迎えました。

今回のいけばなは、梅雨の時期にふさわしい淡い色彩を放つ花々が用いられております。 様式は「瓶花(へいか)」、花材は「紫陽花(あじさい)・茴香(ういきょう)・七竈(ななかまど)」の三種です。

花材の名前は一度は皆様も耳にしたことがあるかと思いますが、漢字で表すと同じ植物でもまた違った印象を受けます。

左:茴香(ういきょう)/右:紫陽花(あじさい)

今回のいけばなは、梅雨が到来した初夏の晴れ間に風を受け、木陰に色づく柔らかな作風となっております。

また、白い花器が花火の尺玉のように、そして主役の花材が揚花火のように見受けられます。

梅雨の合間の青空に心が浮き立つ季節となってまいりました。
長雨の中で、淡くも力いっぱい咲くこのいけばなに心癒やして頂ければと思います。

(嵯峨御流 境将甫氏WEBサイト:蓮林

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