お知らせ

令和3年07月13日

林間学園のあゆみ

 第1回目の橿原神宮 林間学園は、昭和24年(1949年)の8月8日から13日までの6日間開催されました。参加人数は45名、小学5年生から中学2年生を対象に、橿原神宮の杜の中に机や椅子、黒板をならべて行われました。戦後の混迷の世相の中、当時の子どもたちの心を本当に美しくし、よろこばせ、心身共にすこやかで研究心や学習力の強い良い子に育て、一生忘れる事の出来ない、なつかしい楽しい思い出となる事を志し、林間学園の学習内容は計画されました。 なお、当時の参加を呼びかけるチラシには、「将来の日本を建設する重い責任を負っている児童たちに是非必要な教養は英語の会話である」と記されており、林間学園の修了証にも「英会話を中心とした夏季林間学園」という文言もあり、英語学習熱が高まりを見せる当時の社会情勢を反映していたことがうかがえます。
 その英会話学習の授業は午前中に行われ、簡単な単語やあいさつ、「キラキラ星」など英語の歌を習うといった内容であったそうです。午後には童話、ダンス、畝傍登山が行われたほか、子どもたちの健康面を考え健康診断も行われました。そして、最終日の夜には今でいうスライド映像のような「幻燈」の上映も行われ、
子どもたちの五感に働きかける充実した学習内容であったようです。
 英会話を中心とした林間学園の教育は第8回まで続けられ、昭和33年の第9回からは理科・社会・図工・音楽・合同学習という内容に変更され現在に至ります。
学習内容は時代とともに改善され、読書の指導や歴史講話、工場や博物館見学などが加えられ、
近年では救命講習なども実施されています。

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