平成28年は、当神宮の御祭神神武天皇様が崩御されてから2600年という式年の年となります。
当神宮では4月3日に、神武天皇様の御聖徳を偲び顕彰するための、
100年に一度の祭典として「神武天皇二千六百年大祭」を斎行しました。
平成28年は、当神宮の御祭神神武天皇様が崩御されてから2600年という式年の年となります。
当神宮では4月3日に、神武天皇様の御聖徳を偲び顕彰するための、
100年に一度の祭典として「神武天皇二千六百年大祭」を斎行しました。
神武天皇二千六百年大祭の祭典終了にあたり、一言御礼の御挨拶を申し上げます。
本年(平成28年)は、当神宮の御祭神・神武天皇が橿原宮で崩御されてより、
2600年の式年にあたりますことから、例年4月3日に斎行してまいりました神武天皇祭を
100年前の例に倣い、殊に神武天皇二千六百年大祭としてお仕え申し上げた処でございます。
この大祭の記念事業では、御本殿の檜皮屋根葺替をはじめ、御本殿内御神宝・御内陣調度品の修理新調・
勅使館改修・各鳥居修理・境内各社殿洗浄等、数々の事業を実施致しました。
なかでも、御本殿は現在国の重要文化財に指定されており、
当神宮創建にあたり明治天皇より御下賜されました、京都御所の内侍所でありますことから、
文化庁並びに奈良県の御指導のもと、明治23年の創建より4回目、
昭和51年以来約40年ぶりの修繕となりました。
この御本殿檜皮屋根葺替にあたり、平成26年10月29日には仮殿遷座祭を斎行申し上げ、
翌春より取り掛かかりました本格的な工事も無事完了し、平成28年3月8日には、勅使御参向のもと、
浄闇のなか本殿遷座祭遷座の儀、翌9日には本殿遷座祭奉幣の儀を執り行うことができました。
これらの記念事業完遂により、神武天皇二千六百年大祭は、約13万枚の檜皮で新たに葺替られた
檜皮屋根と約2500点の光輝く錺金具、漆塗りの建具に包まれた清々しい御本殿のもと、
畏きあたりよりの御幣帛を大前に奠じ、わが国の建国祖神である神武天皇を偲び奉る全国津々浦々より
3000名の御参列のもと、恙なく祭典が斎行出来得ましたこと感激の極みにございます。
さらに、祭典当日の午後、畏くも天皇・皇后両陛下には、とくに思し召しを以て当神宮に御参拝賜り、
両陛下の御姿に、第一代・神武天皇に対する尊崇のほどを拝し奉り只々ありがたく、
天皇陛下より、とくに「橿原神宮のこと、これからもまたよろしく頼みます」との優渥なるお言葉を
賜りましたことは、洵に畏れ多いことにて感慨一入でございます。
今後も私どもは、皇室の御繁栄と国家の隆昌、国民の安寧を願って神勤に精励いたしますが、
陛下のお言葉を胸に、改めて大御心に副い奉るべく当神宮の奉護に一層邁進する決意を新たにした
次第でございます。この神武天皇の建国の精神は我が国の国体の根幹を為すものとして、
本年の御式年にあたり、先人とこの国に誇りをもって、この尊い精神を発信し
後世に伝えてまいりたく存じますので、お一人でも多くの方々が、神武天皇の聖徳を偲び、
日本のはじまりの地、この橿原神宮に足をお運びいただきますれば幸甚に存じます。
建国の聖地であるこの橿原の地が、新しい時代を歩む人々の再出発の地となり、
永久に幸多き明るき道しるべとして、開運延寿と々の暮らしの中に、
御平穏と御健勝を御祈念申し上げます。
本事業に格別の御理解を戴きました全国の御崇敬各位の温かい絶大なる御支援に対し、
深甚なる謝意を申し上げますとともに、今年1年間継続してまいります式年の記念事業にも
当神宮の御神徳の昂揚のため、お心をお寄せいたいただきますことをお願い申し上げ、
御礼の御挨拶と致します。
御本殿の檜皮屋根葺替工事に先立ち、工事期間中一時的に仮殿となる幣殿に御神体を遷す最も重要な祭祀です。午後7時より斎行され、浄闇の中御本殿内にある威儀物(御神宝)を諸員が奉じ、宮司が御神体を仮殿にお遷し致しました。
御本殿は、明治22年の橿原神宮創建に際して京都御所の内侍所が移築されました。安政2年に建てられた由緒ある建物で、国の重要文化財に指定されております。一般社殿形式とは異なる御所建築ならではの気品あるたたずまいが、当神宮に重厚な趣を添えております。その御本殿の檜皮屋根が、前回の葺替から約40年の歳月を経て、このたび二千六百年大祭に際して平成27年2月の工事開始より1年をかけて無事完成致しました。
御本殿の檜皮屋根葺替は、過去明治37年、昭和11年、昭和51年に行われましたが、これまでは御本殿の公開は行われておらず、通常は神職か選ばれた者しか入ることの出来ない特別な空間です。神武天皇二千六百年大祭に向けて、御本殿の檜皮屋根の葺替の御修繕が進む中、御本殿遷座祭を迎える前の特別な機会に、御創建以来125年にして、はじめて公開致しました。
「遷座之儀」は、浄闇の中で執り行われる重儀。橿原神宮に於いては、天皇陛下から差し遣わされた勅使をお迎えして斎行されました。平成26年10月29日に仮殿の幣殿にお遷りになられてから496日ぶりに、葺替えられた檜皮屋根と光輝く錺金具に磨き直され漆塗りの建具に包まれた、清々しい御本殿にお戻りになられました。「奉幣之儀」は、前日の遷座之儀と同様に天皇陛下から差し遣わされた勅使が遷座祭を奉祝し、神前に幣帛を奉り、斎行致しました。
平成28年4月3日斎行の神武天皇祭は、本年は特に御祭神の2600年の御式年でございましたので、神武天皇二千六百年大祭として畏くも天皇陛下よりの御幣帛を御神前に奉り御奉仕申し上げ、全国よりの崇敬者3000名の御参列を賜り、諸祭儀滞りなく盛大且つ厳粛裡に斎了申し上げました。午後よりは、畏くも天皇皇后両陛下が当神宮に御参拝遊ばされました。
橿原神宮が創建された日をお祝いする祭典で、創建翌年の明治24年より斎行されております。神賑行事として毎年恒例の国栖奏・翁舞も奉納されました。本年は特別に第71代横綱・鶴竜関による土俵入り奉納行事が執り行われ、平成2年に千代の富士関と北勝海関の土俵入り奉納より26年ぶりとなりました。(太刀持ち・豊ノ島関、露払い・正代関)
お蔭をもちまして、御崇敬の皆様方からの心温まる御支援御協力により、平成28年4月3日神武天皇二千六百年大祭が成功裡に斎行出来ましたこと衷心より御礼申し上げます。 新しくお屋根が葺替され、錺金具も光輝く御本殿を拝し、広大無辺なる御神徳を受けていただくよう是非に橿原神宮へ御参拝下さいませ。
心よりお待ち申し上げております。 また現在、奉納燈篭も引き続き受付を致しております。 平成32年4月2日には当神宮は御鎮座130年を迎えることとなります。 益々神武天皇様の御神徳の宣揚と広大な神域の護持管理に努めてゆきたいと存じます。